「初めて住宅の購入を考えているけど、どこから始めればよいか分からない…」
「みんなどうやって情報収集しているんだろう?」
ということが気になるかと思います。この記事で、検討開始から購入するまでの流れと、情報収集の方法について詳しくご説明します。
遠鉄の不動産・浜松ブロック長
石岡 靖雅(いしおか やすまさ)
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、相続支援コンサルタント、家族信託コーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
住宅を購入するまでの全体的な進め方
「家を買おうかな」と考え始めたら、まずはそこから購入までに辿ることになる道筋を把握してみましょう。
全体が見えることで、正しい計画を立て、必要な準備を整えることができるようになります。
住宅購入は、主に次の6つのステップで進みます。
- 自分の希望する条件を整理する
- 情報を集める
- 物件を見学する
- 比較検討する
- 計画を立てる
- 購入を決定する
ステップごとに、簡単にご説明しましょう。
住宅購入のステップ1:自分の希望する条件を整理する
まずは購入する住宅に求める条件を整理しましょう。
このとき、現時点における必要性だけではなく、家族構成や収入などの将来の見通しも含めて考えることが重要です。
住宅は長く付き合うことになる買い物ですから、後悔や誤算のないよう、じっくりと自身の希望と向き合って考えましょう。
希望条件の整理は、ご自身のためだけではなく、物件を探してくれる不動産会社に理想の住宅を見つけてもらうためにも必要です。
住宅購入のステップ2:情報を集める
希望条件が固まったら、条件に合う物件を探すべく、情報収集を開始します。
情報収集の方法については、次の章で詳しく解説します。
住宅購入のステップ3:物件を見学する
情報収集の結果、希望に近い物件が見つかったら、実際に足を運んで現地を見てみます。
忙しい中で見学の時間を捻出することは難しいかもしれませんが、極めて重要なステップです。
インターネットやチラシに掲載されている情報だけでは全てを把握することはできないので、現地での細かいチェックが必要です。
また、「実際に物件を見るうちに、希望する条件が変わった」というのはよくあるケースです。
住宅購入のステップ4:比較検討する
複数の物件に足を運んで見学をしたところで、各物件の良い点・悪い点を比べます。
その中で、自身の希望に最も近い物件を見極めていきます。
実際に現地を見ることで希望条件や優先順位が変更されていることがよくありますので、このタイミングで希望条件の再整理を行うことも大切だと覚えておきましょう。
「最初に設定した条件は○○だから」と固執してしまうと、本当に自分に合った物件を見逃してしまう可能性もあります。
住宅購入のステップ5:計画を立てる
候補物件を絞り込んだら、購入までの具体的な計画を立てます。
購入時期はどうするか、資金計画はどうするか、など、数字に関するスケジュールを細かく設定します。
住宅購入のステップ6:購入を決定する
きちんとした計画が整ったら、ようやく物件の購入を決定することができます。
通常は、購入の意思表示である「買付証明書」を提示し、その後約10日以内に売買契約を締結します。
住宅購入で必要な情報はどのように収集するのか
住宅購入のステップ2は、情報収集でした。
希望する条件を満たす住宅を探そうとするとき、どのように情報を集めれば良いのでしょうか。
また、世間一般では皆、どのように情報収集をしているのでしょうか。
『国土交通省 住宅局 平成30年度住宅市場動向調査』のデータを見てみます。
これによると、住宅購入における情報収集の主な情報源は、
- 不動産業者
- インターネット
- 新聞等の折り込み広告
- 専門情報誌など
- 現地
であることが分かります。
構成比を見ると、特に不動産業者とインターネットによる情報収集が主流であるといえます。
住宅の購入を考え始めた方は、まずはインターネットでの検索や、適切な不動産業者への
相談をすることから情報を集めてみましょう。
ただし、情報を集めるにもポイントがあることを理解しておきましょう。
住宅購入に関する情報収集のポイントと各情報源の特徴
ただ闇雲に情報を集めようとしても、欲しいデータが得られなかったり、整理ができなかったり、誤情報を掴んでしまったりすることが考えられます。
どのようなことに注意して情報を集めるべきなのでしょうか。
また、各情報源にはそれぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。
情報収集のポイント
①住宅に関する一定の知識を得てから情報を探すこと
自身の希望条件を正しく整理できるようになるために、「そもそも家って、何を基準に選べばいいの?」というような、住宅に関する基本的な知識を勉強しておくことをおすすめします。
専門書を読んだり、インターネットで検索したりしても良いですが、不動産会社に相談して聴いてみるのが最も効率的です。
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②希望条件を整理すること
不動産の物件情報は膨大な量がありますから、絞り込みをかけないとなかなか目当ての情報にたどり着くことはできません。
まずは自身の希望を言語化して、整理してみましょう。
知識を身に付けたり、現地に見学に行って新たな気付きを得たりすることで、希望条件は変わってきますから、ときどき希望条件を再整理することも大切です。
③鮮度の高い情報を集めること
「不動産は水もの」とよく表現されるように、不動産に関する情報は水のように常に流れて形を変えていきます。
昨日見つけた物件が今日にはなくなっていた、などという話はよくあるケースで、特に良い条件の物件はあっという間に売れてしまうことが珍しくありません。
逆に、最新情報の中にこそ良い物件があるという考え方もできるので、可能な限り最新の情報にアクセスできるようにしましょう。
④正しい情報を見極めること
情報社会と呼ばれる現代において、情報が得られないということはほとんどない一方で、得られた情報の正確性を見極めることはどんどん難しくなってきているといえます。
特にインターネットではあらゆる情報が入り混じっているため、獲得した情報の価値を正確に判断する力が求められます。
インターネットによる情報収集の特徴
住宅の購入において最もポピュラーな情報収集手段であるインターネットには、次のような特徴があります。
- 検索の利便性
- 膨大な情報量
- 情報の正確性の判断が難しい
簡単に、大量の情報にアクセスできる反面、情報の正誤判断には一定の知識や判断力が求められることになります。
不動産業者による情報収集の特徴
同じく住宅購入の情報収集方法として、不動産会社への相談には、次のような特徴があります。
- 色々尋ねて住宅知識を吸収できる
- 人が対応するので柔軟に探せる
- 鮮度の高い最新情報を得られる
- そのまま見学もできる
インターネットと比較して利便性に劣るものの、知識を吸収したり、世間に出回る前の情報にアクセスできたりと、上述の「情報収集のポイント」をしっかりと押さえることができます。
まとめ
住宅の購入を検討し始めてから購入までの流れは、主に6つのステップで構成されています。
- 自分の希望する条件を整理する
- 情報を集める
- 物件を見学する
- 比較検討する
- 計画を立てる
- 購入を決定する
このうち、ステップ2である情報収集については、
- インターネットによる検索
- 不動産会社への相談
が最もポピュラーな手段です。
情報収集を行うにあたっては、
- 一定の住宅知識を身に着けること
- 希望条件を整理し、ときどき再整理すること
- 最新の情報にアクセスすること
- 獲得した情報の正誤判断を正確に行うこと
が重要です。
不動産会社へ相談することで「情報収集のポイント」を押さえられることを考えると、住宅の購入を検討し始めたときには、まずは不動産会社に相談してみることが最善のファーストステップであるといえます。
では、人生で最大級の買い物の相談ができるような、信頼できる不動産会社はどのように選べばよいのでしょうか。
次の記事で、不動産会社の選び方について詳しくご紹介します。
気になる方はチェックしてみてください。