自宅に居ながらアウトドア気分を満喫できるので、キャンプ未経験者や子どもが小さいご家族にも人気です。
でも「準備が大変そう」「センス良くコーディネートできない」「家にキャンプ道具がない」「ご近所トラブルは大丈夫?」など、疑問や不安を感じる方も多いはず。
そこで今回は、ベランピングの楽しみ方や注意点、おしゃれで簡単なベランダコーディネートについて、インテリアコーディネーターの山賀史子さんに教えていただきました。
横浜市生まれ。高校在学中にカナダのホームステイ先で、ライフスタイルに合わせた生活空間づくりを楽しむ様子に感銘を受け、短大で生活造形・インテリア学を学ぶ。浜松の設計事務所およびハウスメーカーで15年勤務したのち、フリーランスのインテリアコーディネーターとして活動を開始。2015年に自宅新築とともに「in F」イン・エフ として独立。一児の母。長く愛着を持って快適に過ごせるインテリアの提案を行っている。
「ベランピング」って何?
ベランピングとは、「グラマラス」と「キャンピング」と「ベランダ」の3つの言葉を合わせた造語です。贅沢でおしゃれなキャンプ気分をベランダで楽しむ、新しいアウトドアのスタイルです。
ベランピングの楽しみ方に、特別な決まり事はありません。家族で食事をしたり、友人とのティータイムを楽しんだり、ひとりでゆったりお昼寝や読書を楽しんだりと、スタイルは様々です。
ベランピングの注意点とは?
楽しみ方に決まりはなくても、住宅密集地の一戸建てやマンションのベランダでは、近隣への配慮やマンションの管理規約厳守は不可欠です。
特にマンションのベランダ部分は、分譲・賃貸に関わらず、建物の共用部になっていますので、本来ベランピングには不向きな場所と言えます。
注意すること
- 火災や地震などの災害時に速やかに避難できるよう、避難口や避難壁は塞がず、避難経路を確保しましょう。
- 火気の使用や煙・ニオイを出す、大声での雑談や大音量で音楽をかけるなどのマナー違反行為は、マンションの管理規約に違反するだけでなく、ご近所トラブルの元となりますので、注意しましょう。
- 小さい子どもと楽しむ時は、背の高い家具を配置しないこと、常に目を離さないことなど、特に注意を払いましょう。
ベランピングの下準備
ベランピングを楽しむ前に、下準備をしましょう。
- まずはベランダの片付けと掃除から。生活感が出てしまう洗濯グッズなどは片付けて、スッキリさせます。
- 100円均一のコルクタイルや断熱シート、人工芝などを敷きましょう。
断熱や防音の効果がアップするので、スリッパを履いてくれない小さな子どもがいる家庭では、ベランダ全体に敷くことをオススメします。
「非日常」を味わうための ベランダコーディネート術
「バーベキューもできないアウトドアの何が楽しいの?」と思われる方も多いかもしれません。
確かに、豪快なキャンプご飯を楽しんだり、仲間とわいわい騒いだりすることはできませんが、ベランピングの醍醐味は、「非日常の空間」そのものにあります。
自由な旅行や外食ができない時期だからこそ、自宅に居ながらにして「非日常」を味わうための仕掛けが必要になっています。
いつもと違う居心地の良い空間さえあれば、普段のコーヒーブレイクが特別な時間になること間違いなしです。
当然、物干しや室外機があるだけの殺風景なベランダでは、アウトドア気分は盛り上がりません。お気に入りのスタイルで「非日常」の空間を演出してみましょう。
家族で楽しむベランダ時間
家族で本格的なアウトドア気分を味わいたいなら、アメリカ先住民族に伝わるネイティブ柄のコーディネートはいかがですか。
ここで食べれば、いつものご飯がキャンプ飯に早変わり。
コーディネートの主役は?
まずは、ベランダの主役となるインテリアを決めて、その色に合わせてファブリックを選びます。
美しく機能的なデザインと、くつろぎの座り心地でついつい長居してしまいそうです。
ベランダコーディネートの決め手はラグやクッションなどのファブリック
チェアが決まったら、床にラグを敷き、手すりにもラグや布をかけて固定します。
ラグやクッションは、ベランダコーデで最も重要なアイテム。さっと広げるだけで広い面積を一気にスタイリングできるので便利です。ベランダの手すりにラグをかけるだけでも、立体的に空間を演出することができ、ちょっとした目隠しや日よけにもなります。
観葉植物でアウトドア感を演出
自然の生命力を感じさせてくれる観葉植物で、アウトドア気分を盛り上げましょう。
ネイティブ柄との相性が良いエアープランツは、そのまま置ける植物なので場所を選ばず手軽にコーディネートを楽しめます。
小物を効かせて非日常を楽しみましょう
テーブルやラックを配置したら、小物やクッションで飾り付けをします。
キャンプ道具は、アウトドア気分を盛り上げてくれるだけでなく、災害グッズとしても優れもの。普段から使うことで、いざという時に役立てることができます。
ローテーブルは、床に直に座ることで目線が低くなるので、狭いスペースや小さな子どもがいるファミリーにおススメのアイテムです。
あると便利なスリッパやLEDランタン、小型のクーラーBOXなども忘れずに。
ベランダの中にもアウトドア空間を作る
家の中と外をつなげてコーディネートをすることで、大人も子どもも安心して楽しめるアウトドアスペースが完成!
大人はベランダでゆっくりしたくても、子どもがそれを許してくれません。
ベランダの出入口にアウトドアスペースを拡張することで、家の中でもキャンプ気分を楽しみながら遊ぶことができます。
大人女子の夕暮れベランダ時間
大人女子のベランダ時間は、LED照明を使った幻想的な空間で、ちょっと贅沢に、ゆったりと過ごしてみませんか。
白のファーやピンクのクッションで、普段よりずっと甘めのフェミニンなスタイルに。誰にも邪魔されない自分だけの空間で、お風呂上がりのひと時を過ごせば、一日の疲れも取れそうですね。
屋内と兼用で使えるアウトドアチェア
大人女子コーディネートの主役はメキシコのリゾート地で愛用されていたアカプルコチェア。包み込まれるような座り心地でゆったりとくつろげるのが特徴です。
屋内のパーソナルチェアを選ぶ際に、屋外でも使えるものを選ぶことで、気軽にアウトドアを楽しむことができます。
幻想的な光の演出
夕暮れ時のベランダ時間には、明かりの演出が欠かせません。幻想的な雰囲気を演出して癒しの空間を作りましょう。
ラグの重ね使いでワンランク上の演出
ラグのレイヤー使いでワンランク上のコーディネートに挑戦してみましょう。
かご&ブラケット
ざっくり編み込まれた大きめのかごは、大人女子のマストアイテムです。
何を入れても様になる大きめのかごは、収納力とインテリア性を兼ね備えた優れもの。ベランダコーデに程よいアクセントをもたらしてくれます。
中にはブランケットやモコモコスリッパを入れて、寒さ対策に。
ワイヤレススピーカーで音の演出
コンパクトで電源コードが不要なワイヤレススピーカーは、どこでも気軽に音楽を楽しめる、アウトドアの必須アイテムです。
ただし、ベランダでは、空間演出のスパイスとして、音量は控えめに。
まとめ
住まいの中でベランダは自然を身近に感じられるスペースです。
出かけなくても、特別な道具がなくても、お家にいながら、日差しや心地よい風を味わえるのがベランピングの嬉しいところ。
新緑のまぶしい季節にはお手持ちのアウトドアグッズを活用しながら、キャンプ気分を演出し、気軽に寛げるリラックスタイムをご家族や友人と楽しんでみてはいかがでしょうか。
in F(イン エフ) フリーランスインテリアコーディネーター 山賀史子
https://in-f.net/
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業務内容
・個人邸、店舗、サロンインテリアコーディネート、ディスプレイ
・事業者向けオフィスインテリアコーディネート
・法人業務提携インテリアコーディネート
撮影協力
■ ラグ・クッション・ベランダシート・ランタン・ガーデン小物 他
AWESOME STORE 浜松市野店(https://www.awesomestore.jp/)
〒435-0052 静岡県浜松市東区天王町字諏訪1981-3 イオンモール浜松市野1階
TEL:053-545-9377
営業時間:10:00~21:00(イオンモール浜松市野に準ずる)
■ ネイティブ柄ラグ・ニーチェア
marusu living products(https://marusu-lp.com/)
〒435-0053 静岡県浜松市東区上新屋町129-1
TEL:053-443-8731 / : 0120-19-3431 FAX:053-443-8732
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