春野菜が美味しい季節になりました。春ならではの瑞々しい旬の恵みを沢山食べて、心も体も元気に軽やかになりたいものです。
そこで今回は、春野菜とあさりの旨味一度に楽しめる温サラダはいかがでしょうか?名残り苺を使った乙女心をくすぐる「いちごミルク」も合わせてご紹介します。
フードコーディネーター、製菓衛生師、ジュニア野菜ソムリエ、静岡県6次産業専門家。
お菓子の商品開発の仕事を経験後、パリのリッツエスコフィエで、パティスリーコース全過程修了しディプロマ取得。
2007年から食の教室「おいしいアトリエ」を主宰し、本格的なフランス菓子や子供向けお菓子教室、野菜教室を開講。また、飲食店舗のレシピ開発や食育講座の開催など、食をテーマに活動の場を広めている。浜松市在住、2児の母。
心も体もウキウキ 春の息吹きを感じる春野菜
春の訪れは、本当に嬉しいものです。
春のお野菜を食べると「今年も春が来た」と感じ、自然と心がウキウキ。春の光を浴びながら意欲的に活動したくなりませんか?
じつは、春野菜には解毒作用のあるものが多く、冬の間に体に溜まった老廃物を排出することができます。ですから、春野菜を食べると自然と体調が整って、気分もすっきり。心がウキウキするのは気のせいではなさそうです。
ふんわり柔らか 春キャベツ
春キャベツは、葉が柔らかで瑞々しく、巻きがゆるいのが特徴です。ふんわりと丸い形をした春キャベツは、葉と葉の間に空気を含み、全体に鮮やかな黄緑色をしています。
甘みが強いので、サラダや炒め物にすることで、ビタミンCなどの栄養素を壊すことなくいただくことができます。
春が旬!磯の香り広がる あさり
春に旬を迎えるあさりには、カルシウムやカリウム、亜鉛、鉄などのミネラルが豊富に入っています。中でもビタミンB12の含有量は貝類の中でNo.1。磯の香りが広がる出汁には、あさりの旨味だけでなく、栄養もたっぷり含まれていますので、お出汁までしっかりいただきましょう。
春野菜とあさりの温サラダ
寒暖差の激しい春は、夜になると急に冷え込むことも。そんな日の晩ごはんには、温かいサラダがオススメです。
あさりと野菜の旨味を閉じ込めたシンプルなひと皿で、春野菜の素材の味を楽しみましょう。
仕上がりは「温サラダ」ですので、火の通しすぎにはご注意を。レモンで爽やかな風味をプラスしましょう。
材料
- あさり 200g
- アスパラ 2本
- 新玉ねぎ 1/2個(100g)
- 春キャベツ 200g
- 新ニンニク 1かけ
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩 小さじ1弱
- コショウ 適宜
- レモン 適宜
作り方
- 新玉ねぎ、ニンニクは薄切りにし、アスパラは3センチの長さ、春キャベツは一口大に切る。
- フライパンにオリーブオイル、にんにく、あさり、アスパラを入れ、蓋をしてから火にかける。
- あさりが開いたら、春キャベツを加えて、蓋をして1分加熱する。
- 新玉ねぎのスライスを加え、蓋をして火を止め、余熱で温める。1分後に蓋をあけ、塩・コショウで調味し、さっと混ぜて合わせる。
- レモンのスライスを添える。
乙女ないちごミルク
ちょっと懐かしくて愛らしいお手軽スイーツとして、乙女心くすぐる「いちごミルク」を紹介します。
5月に入ると、名残りの苺を店頭で見かけるようになりました。小粒で酸味が強い苺は、値段も手頃でジャム用にぴったりです。次のシーズンまでのお楽しみとして、ジャムよりずっと手軽な苺シロップを手作りしてみましょう。フリーザーバックに平たく入れて冷凍しておけば、いつでも簡単にいちごミルクを楽しむことができます。
材料
- 苺シロップの材料
苺 200g
砂糖 120g(苺の60%量)
- 苺ミルクの材料
苺シロップ 適量
牛乳 適量
作り方
苺シロップの作り方
- 苺はヘタを取り、フードプロセッサー(なければ包丁)で細かくする。
- 鍋に苺、砂糖を入れてに火にかける。
- 沸騰後、1分加熱しながらアクを取れば完成。
- 粗熱が取れたら、フリーザーバックに入れて冷凍保存をするのがおすすめです。
いちごミルクの作り方
- 苺シロップ1に対して、牛乳5の割合でコップに注ぐ。(苺シロップの割合はお好みでどうぞ)
- 混ぜながらいただきます。
毎日の食卓に安心と喜びを
当たり前のことが当たり前ではなくなっている今、いつも通りに、変わらず、季節のお野菜が食卓に並ぶことに安心と喜びを感じます。必ず季節はめぐって、春が来る。春野菜は、そんな象徴だと思います。皆さまもぜひ食卓で春の息吹きを感じてみてください。
大城美加 「おいしいアトリエ」
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・菓子教室「パリのお菓子レッスン」
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