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【簡単×時短】初夏のレシピ 5分でできる!タコとパプリカのマリネ

忙しい毎日の料理は、サッと作れる時短レシピが便利ですよね。手軽なのにちゃんと美味しくて、栄養価も高く、経済的。そんな理想を叶えてくれるのは、旬の食材を使ったお料理です。今回は、フードコンサルタントの大城美加さんに、初夏にぴったりの「タコとパプリカのマリネ」と「甘こうじと豆乳のアイス」を教えていただきました。わが家の定番メニューになること間違いなしの、簡単&絶品レシピをぜひお試しください。

食べることを通して豊かな暮らしの提案を

大城美加さん(フードコーディネーター)

フードコーディネーター、製菓衛生師、ジュニア野菜ソムリエ、静岡県6次産業専門家。
お菓子の商品開発の仕事を経験後、パリのリッツエスコフィエで、パティスリーコース全過程修了しディプロマ取得。
2007年から食の教室「おいしいアトリエ」を主宰し、本格的なフランス菓子や子供向けお菓子教室、野菜教室を開講。また、飲食店舗のレシピ開発や食育講座の開催など、食をテーマに活動の場を広めている。浜松市在住、2児の母。

 

今が旬!「ビタミンの王様」パプリカ

6月~8月に旬を迎えるパプリカは、栄養価が高く、ビタミンA・C・E・P、カロチンを多く含むことから「ビタミンの王様」と呼ばれています。また、抗酸化成分の「キトサンフィル」と、燃焼力をアップさせる「β-クリプトキサンチン」が豊富に含まれていることから、毎食でも食べたい美容食材として注目を集めている夏野菜です。

「はしり」「さかり」「なごり」。 ― 季節を感じる旬の言葉

ひと言に「旬」と言っても、収穫時期によって「はしり」「さかり」「なごり」と3つの旬があるのをご存知ですか。「はしり」は、旬の中でも最初に出始めるもの。初物(はつもの)とも呼ばれ、新しい季節の到来を知らせてくれます。
6月から「はしり」を迎えるピーマンは、水分が多く皮が薄くて柔らかいので、繊維に沿って縦切りにするのがおススメです。できるだけシンプルな調理方法で、野菜の瑞々しさを味わってください。

出荷量も味わいもピークに達する「さかり」が過ぎると、8月の終わりには「なごり」のピーマンが出てきます。水分量が少なく、皮が張って固いので、繊維を断つように輪切りにして調理するのがおススメです。
またこの時期は、「なごり」ならではの赤く熟したピーマンを見かけることがあります。毎年、この赤いピーマンに出合うと、去り行く季節を感じ、名残り惜しさと愛おしさを感じずにはいられません。

浜名湖のマダコは7月から

浜名湖のマダコ(写真提供:海老仙)

夏は浜名湖産のマダコの季節でもあります。
浜名漁業協同組合のマダコの年間水揚げ量はおよそ2.5トン。7月~11月に多く獲れるそうです。
浜名湖のタコは、クルマエビやワタリガニなど、おいしいものを食べて育ち、味が濃くて美味しいことで知られています。
低脂肪・高タンパクで、タウリンが豊富に含まれていることから、ダイエットや疲労回復にぴったりですね。

5分でできる!タコとパプリカのマリネ(4人分)

家族全員がタコ好きのわが家では、タコとパプリカのマリネは初夏の定番メニューとして度々出てきます。副菜にしてはちょっと値段が張るタコは、薄くスライスしてたっぷりのお野菜でボリュームアップ。タコのプリっとした歯ごたえで、十分満足感のある一品になりますよ。

材料

(4人分)

  • タコ 約100g
  • パプリカ 1/2個
  • ピーマン 1個
  • 玉ねぎ 1/4個
  • あれば、レモンを適量
  • 酢 50cc
  • らっきょう酢 50cc

作り方

  1. 器に酢、らっきょう酢を合わせる。
  2. タコを5mmくらいの厚さに切り、①と合わせる。
  3. 玉ねぎは薄切り、パプリカ、ピーマンは種を取り細切りにする。
  4. 野菜を②に加えて合える。あればレモンの輪切りを添える。

※ 1時間ほど冷蔵庫で冷やしてからいただくと、味が良くしみます。

味が馴染みやすいように、5mmにスライス
タコをマリネしてから野菜を切る
はしりのピーマンで時短でも美味しく

時短ポイント① らっきょう酢を使ってマリネ酢をつくる

調味料や昆布と合わせて作る合わせ酢は、鍋で煮立てるなど少し面倒ですよね。市販の合わせ酢なら簡単ですが、なかでも私がおススメするのはらっきょう酢と穀物酢を自分好みにブレンドして使う方法です。近頃は色々な種類の合わせ酢がお店に並んでいますが、この方法なら1:1のブレンドを基本にして、その時の料理に合わせて割合を加減したり、レモンやオリーブオイルを足したりしてアレンジが簡単です。

時短ポイント② タコを先にマリネ酢に漬ける。

マリネはじっくり冷蔵庫で冷やして食べるのがおススメですが、忙しい夕飯時はなかなか漬ける時間がありません。そこで、まず最初に味が滲みにくいタコから合わせ酢に漬けましょう。それから野菜を刻む作業に取りかかります。あとから野菜を入れることで、野菜の水分が出て合わせ酢が薄くなることを防ぎます。料理のダンドリをしっかり守ることで、短い漬け込み時間でもおいしくいただけます。

かんたん混ぜるだけ! 甘こうじと豆乳のアイス(4人分)

麹(こうじ)由来の甘酒は、ビタミンB1・B2・B6、アミノ酸、ブドウ糖、葉酸、食物繊維、オリゴ糖など、栄養価が高く、江戸時代から疲労回復や熱中症防止のための栄養ドリンクとして親しまれてきました。

わが家では、甘こうじと豆乳をミックスして、自然の甘味とコクが美味しいアイスとしていただいています。材料を混ぜて冷やすだけなので、これを料理と呼んでいいかわかりませんが、皆さんにもぜひ試していただきたい美味しさです。子供たちは市販のアイスを食べるように、容器のフタをパカッと開けてそのまま食べています。

材料

(4人分)

  • 甘こうじ(麹由来の甘酒の素) 200g
  • 豆乳             100g
  • 冷凍保存容器         4個

作り方

  1. 甘こうじと豆乳を混ぜ、冷凍用保存容器に小分けにいれて冷凍する。
  2. 食べる5分~10分前に冷凍後から取り出し、室温で柔らかくしてからいただく。

季節を感じる家庭料理を食卓に

旬のお野菜は、野菜本来の美味しさや力強さを教えてくれるので、家庭料理はできるだけシンプルに素材の味を大切にしています。
初物を見つけた時のワクワクする気持ちを、そのままお皿に並べるような手軽さで家庭料理を楽しみ、季節の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。

大城美加 「おいしいアトリエ」
http://www.oshirosweet.com/
instagram

・菓子教室「パリのお菓子レッスン」
・菓子教室「子供菓子教室 キッズパティシエ」
・野菜教室「畑のごちそう」
・オンラインショップ 菓子店「すみれ」オーナーパティシエ
・農園・農作物の研究施設「畑のアトリエ

■ 取材協力:海老仙 https://www.ebisen.info/
  鰻、浜名湖産・遠州灘産魚介類等の卸販売・水産加工・店舗販売・通信販売

 

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